"Catch me if you can" 邦題「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
(工夫のない邦題ですな。もっと努力を…)
スピルバーグ監督、レオナルド・ディカプリオ主演。
父親が事業に失敗し、壊れてしまった家庭から逃げ出した
16歳の青年が、手形詐欺を繰り返して19歳で捕まるまでに
500万ドル相当の被害を出したと言う実話に基づいたお話しです。
(60年代なので、多分200億円近いのでは)
トム・ハンクスと、クリストファー・ウォーケンが
FBIの調査官と少年の父親をそれぞれ演じているのですが、
どちらもいい感じ。
特にウォーケンの演じる父親が落ちていく様と
ディカプリオの成功(?)していく様が
時に楽しく、時に悲しく描かれています。
この父親の持ち出す格言がナイス。
"Two little mice fall in a bucket of milk.
The first mouse struggled, gave up and drowned.
The second mouse swam so hard he churned the milk
into butter and walked climbed out."
「二匹のねずみがミルクの入ったバケツに落ちた。
一匹はもがいたがあきらめて溺れた。
もう一匹はあまりにも激しく泳いだので、
ミルクがバターに変わって、歩いて出ることができたのだ」
ディカプリオの演じるフランクJrも
このせりふを口にするのですが、
その場面がなかなか考えさせられるので、
興味のある方はぜひ映画を見てください。
ともすると暗くなりがちなテーマなんですが、
スピルバーグはいつもどおりの見事な映像を使って、
あとくされのない作品に仕上げています。
自分はスピルバーグ監督の映画のファンなので、
ちょっとひいき目が入っているかもしれませんが、
楽しい作品でしたよ。